9月9日月午前 足もと1000円安
今週もよろしくお願いいたします。
さて、9月の月初めの金融市場の状況は、米雇用統計の発表後に日米で株式市場が下げ幅を加速するなど、前月の8月に似たような展開になっています。
今朝も日経平均は1000円超の下げで始まりました。
気持ち悪さを感じてか、市場心理は足もとで「リスクオフ」に傾き、海外の投機筋はポジションの縮小に追い込まれているところです。
もっとも、大きな流れは、FRBが次回会合で利下げを開始することが100%以上織り込まれいるなか、そのことを頼りに投機筋が米国の株価を8月に史上最高値まで買い上げてしまい割高感が強まっていたことが、今月9月に入っての巨大ハイテクを中心とする株価の下落とリスクオフ転につながったと見るべきでしょう。
日本株は、半導体関連の感応度が非常に高い日経平均株価が米国の倍速であおりを食らっている格好です。日経平均の先物取引を中心に海外投機筋のまさにエジキになっているといった印象です。
ただ、日本株は、資本効率の改善、自社株買い、個人NISA買いなど構造的に現物株に買い需要がありますので、日経平均の3万6千5百円近辺が当面のフェアバリューと考えています。
日本では先週から、政局がかなり賑やかになってきました。多数の候補者の顔ぶれや勝敗の読みに個人的には非常に楽しませてもらっています。
ただ、世界の金融市場に与える影響は米国の大統領選の趨勢にあることは忘れてはなりません。
本日のところはとりあえず以上です。